コロナ禍大学生の夏、親目線
今週のお題「暑すぎる」
19歳、大学2年の娘の夏が終わろうとしている。まさか、今年の正月にはコロナで大学に行けなくなるなんて思ってもいなかった。
サークルに入り、友達もできて大学2年の夏はバイトで貯めた貯金で旅行に行ったり、できたらマルタ島に短期留学に行く予定だった。
それなのに、4月からはずっとオンライン授業。後期もオンライン授業が決定した。自粛中は、パソコンの画面に写し出された友達や先輩と集合時間を決めてZOOMで話し合いをするのが唯一のコミュニケーションだった。
メイクして髪型を決めて、
「どこかに行くの?」と聞くと
「20時からオンラインなの。」
という感じ。
若者が悪いというような報道ばかりの中、外出もできない。
今度祖父母に会えるのは、いつになるのだろう。下手をしたら、二度と顔を合わせることはないのかもしれない。
最初は、家でゆっくりできて満員電車にも乗らないで授業ができるなんて、悪くないんじゃないか、とポジティブに考えていた。
しかし、丸々1年間となると親の方が虚しくなる。それに加えて経済の悪化が招く就職難。成人式もなくなるかもしれない。
噂に聞くのは、オンラインインターン、オンライン看護実習、教育実習の中止、オンライン就職相談、フェイスシールドを付けての説明会、オンライン学祭。果たして、全てオンラインの1年間が大学生をどれくらい成長させてくれるのだろうか。オンラインには、やたら詳しい人材にはなりそう。
花火大会も海水浴も合宿もない10代最後のただただ暑いだけの夏。可哀そうに思えてくる。
しかし、本人はこういう生活も悪くないし、それなりに楽しいから心配しないでと言ってくれる。
隙間を見つけては友達と会ったり、バイト先で生身の人と話したり、地味に楽しみを見つけている。スイカを食べ猫と遊び動画鑑賞が彼女の楽しみ。幼稚園生に逆戻りしたみたいだと言う。この先、きっと良い事もたくさんあるから力強く生きていって欲しい。