猫の血尿、ストルバイト結石
今週のお題「怖い話」
ペットにメス猫を飼っています。12歳です。里親募集でうちに来てくれた雑種でとても丈夫な三毛猫です。性格はビビりで寂しがり屋。
猫が１０歳の時でした。単身赴任の夫と下宿で一年家を空けていた長女が、２人揃って４月同時に家に戻ってきました。
久しぶりに家族４人揃って生活できるので、賑やかで楽しいけれど色々と生活のペースが違ってきます。
人間だって、食事の量、回数、お風呂に入る順番、リビングの人口密度、
元々一緒に暮らしていても1度別居すると、
また元の生活のペースに戻すのはなかなか大変なのです。
２週間後、人間が４人家族の生活に慣れてきた頃、我が飼い猫が血尿をしました。
猫トイレを掃除していると、おしっこで固まる紙砂がピンクになっています。
初めての経験だったので、なんだろう？くらいにしか思いませんでした。
しかし猫が１日に何度も何度もトイレに行って、体を震わせるようになりました。
ちょっとだけちびるようなおしっこをしては、痛そうに飛び跳ね、掃除をすると赤く染まった直径１センチくらいの紙砂の小さな塊が数個できています。
ネットで調べて血尿だとわかり慌てて地元の獣医に連れて行き、尿検査をしました。
電子顕微鏡にはキラキラ光るマグネシウム結晶の塊が無数に見え、診断結果は家族が増えたストレスによるストルバイト結石とのことでした。
今まで食べていた安いエサの質も良くないと、
ご指摘を受けました。
その後、尿路結石用の質の良く利尿作用のあるウェットタイプのエサを与え、
マグネシウム含有量が多い煮干しは与えないようにとのアドバイスと膀胱炎の薬をいただき家路につきました。
猫は静かな生活を好むので、
家族の人数が減るのはストレスにはならない一方で、家族が増えることにストレスを感じやすく、尿路結石にかかる猫が非常に多いことも教えてもらいました。
錠剤の薬を粉々にしエサに混ぜて食べさせました。
翌日には血尿が出なくなり、１週間後に再診するとマグネシウム結晶はなくなっていました。
先生からは、「結晶の数が多かったので命の危険もあると心配していたけど、よく看病しましたね。良かったです。」
とお褒めの言葉を頂き、ホッとしました。
そういえば、テレビでコロナの外出自粛期間中、家族が全員家にいるため賑やかすぎて飼い猫や犬がストレスで体調を崩し獣医に行く人が増加していると言っていました。
きっと、２０２０年の４，５月は尿路結石のペットがたくさんいたに違いありません。
獣医に勧められたPHコントロール尿路結石用のキャットフードをいくつかご紹介します。
猫は味の好みがうるさいので、最初は試供品や少量サイズがお勧めです。
ちなみに味にうるさいうちの子は、ネットでは手に入り辛い日本製のDR・IDEAが１番食べっぷりが良く、病気以来それ以外食べなくなってしまいました。
今まで、スーパーで手に入る安いキャットフードだったので、なかなかお財布に痛いです。
2年以上たった今も再発することなく元気にしています。
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