お墓の移転について、墓じまい

おじいちゃん、おばあちゃんというお題で墓とは、いささか不謹慎かもしれませんがお許し下さい。お墓問題に悩んでいる方には、参考になると思います。

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私の家は身内が何故か姉妹ばかりでしたが、家を継がなければいけない訳でもなく、でもお墓のお世話は無視できない問題でした。

墓は田舎の山頂のお寺の敷地内にあり、電車は１時間に１，２本の最寄り駅からタクシーで３０分。マイカーで行くにも高速を使って片道７，８時間かかります。親戚知人も周りには誰も住んでおらず、１番近い街に住む親戚がお墓の世話をしてくれていました。

親戚からその墓に眠る私に近い身内のお骨だけを移転させて、そちらで面倒を見て欲しいと要求がありました。私もなかなか墓に通えず申し訳ない気持ちだったので、その申し出を嬉しく感じました。こういう事はなかなかない事例かもしれません。

しかしそこからが大変です。私も姉妹、子どもも姉妹なので将来の事を考えると墓は怖くて買えません。散々悩んだ末、都内にある永代供養墓にお引越しをすることにしました。都内にはありがたいことに、歴史のあるお寺でも綺麗でモダンな作りで罪悪感なくお寺にお願いできる永代供養墓がいくつもありました。

同じ浄土真宗で立地条件の良いお寺をいくつか見学し、親切で印象の良いお寺を見つけてそこに決めました。

調べると、墓を移転させると祟りが起こるとか色々な迷信もありましたが、放っておかれるよりも移転してお彼岸やお盆にも毎年通ってもらえる方がご先祖様も喜ぶだろうと前向きに考え移転しました。

移転は大変でした。山頂のお寺に挨拶に行き供養して頂き、和尚さんも一緒に世話してもらいました。その後移転先の新しいお寺に挨拶に行き、お経をあげてもらい無事納める事ができました。どんなに頑張っても１年丸々かかるし、気も使うし、体力も使いました。

しかし、その後の気楽さは最高です。毎年、お盆やお彼岸に気軽に墓参りができて、ちょっと用事で都内へ出た時も気軽に墓に立ち寄れるという事がこんなにも幸せな事だと初めて知りました。永代供養墓はいつも掃き清められ、沢山のお花に囲まれています。もちろん祟りなどなく、かえって平穏無事に過ごせています。

お寺の方に感謝感謝です。

お墓の問題は難しい部分やデリケートな部分もたくさんありますが、悩んでいる方は割り切って行動してみるのもいいかと思います。あと、墓の移転はかなり労力を使うので年を取ってから始めるのはきついかもしれません。

最近、銀座の築地本願寺に永代供養墓が出来て、非常に人気だそうです。

リンクを貼っておきますので興味のある方はどうぞ。